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2026.06.10
NC旋盤と複合旋盤の違いとは?工程集約でコストダウンできる理由
■ はじめに
「NC旋盤と複合旋盤って何が違うの?」
「複合旋盤を使うとコストダウンできる理由は?」
「どんな製品に向いているの?」
金属加工を依頼する際、このような疑問を持たれるお客様は少なくありません。
近年では、人手不足や短納期化への対応から、“工程集約”による効率化がますます重要になっています。
その中で注目されているのが「複合旋盤」です。
今回は、NC旋盤と複合旋盤の違い、そして複合旋盤によってコストダウンできる理由について、分かりやすく解説します。
■ NC旋盤とは?
NC旋盤とは、数値制御(NC)によって自動加工を行う旋盤です。
主に、
- 外径加工
- 内径加工
- 端面加工
- ねじ切り
- 溝入れ
など、“回転する材料”を削る加工を得意としています。
現在の金属加工現場では、もっとも一般的な旋盤設備の一つです。
■ 複合旋盤とは?
複合旋盤は、旋盤加工に加えて“フライス加工”まで1台で行える機械です。
つまり、
- 旋削加工
- 穴あけ
- ミーリング加工
- タップ加工
- 側面加工
などを、段取り替え無しで連続加工できます。
機械によっては、
- Y軸
- 背面主軸
- 同時加工機能
などを備えており、非常に高い生産性を実現できます。
■ NC旋盤と複合旋盤の大きな違い
▼ NC旋盤
- 主に丸物加工が中心
- 加工内容が旋削主体
- 工程ごとに別設備へ移動が必要
例えば、
- NC旋盤で外径加工
- マシニングで穴加工
- フライスで側面加工
という流れになることがあります。
▼ 複合旋盤
- 1台で複数工程を完結
- 段取り替えが少ない
- 人の移動・製品移動が減る
つまり、“工程集約”ができる点が最大の特徴です。
■ 工程集約でコストダウンできる理由
① 段取り回数が減る
加工コストの中で大きいのが“段取り時間”です。
複数設備を使う場合、
- チャック替え
- 芯出し
- 基準合わせ
- ワーク移動
が何度も発生します。
複合旋盤なら一度のチャッキングで加工完結できるため、大幅な時間短縮につながります。
■ ② 精度が安定する
工程ごとに掴み替えを行うと、
- 芯ズレ
- 同軸度不良
- 累積公差
が発生しやすくなります。
複合旋盤では同一チャッキング内で加工できるため、高精度を維持しやすいのが大きなメリットです。
特に、
- 同軸度
- 振れ精度
- 位置精度
が重要な部品では非常に有効です。
■ ③ 人件費削減につながる
設備移動や段取り替えが減ることで、
- 作業工数削減
- オペレーター負担軽減
などが可能になります。
結果として、人件費や製造コスト削減につながります。
■ ④ 納期短縮できる
工程間の待ち時間が減るため、リードタイム短縮にも効果的です。
特に試作品や短納期案件では、工程集約のメリットが大きくなります。
■ 複合旋盤が向いている製品
複合旋盤は特に、
- シャフト部品
- 継手部品
- 油圧部品
- 医療機器部品
- 多工程部品
- などに適しています。
「旋盤+フライス加工」が必要な形状では、大きな効果を発揮します。
■ 逆にNC旋盤が向いているケースは?
もちろん、すべてを複合旋盤で加工するのが最適とは限りません。
例えば、
- 単純形状
- 大量生産
- 加工内容が旋削のみ
であれば、NC旋盤の方が効率的な場合もあります。
製品形状やロット数によって、最適な加工方法を選定することが重要です。
■ まとめ
NC旋盤と複合旋盤の最大の違いは、“工程集約できるかどうか”です。
複合旋盤を活用することで、
- 段取り削減
- 精度向上
- 人件費削減
- 納期短縮
といった多くのメリットが得られます。
一方で、製品によって最適設備は異なるため、加工内容に合わせた設備選定が重要です。
柴田製作所では、NC旋盤加工・複合旋盤加工の両方に対応しており、製品形状や数量に応じて最適な加工方法をご提案しています。
「コストを下げたい」
「工程を減らしたい」
「加工方法から相談したい」
という案件も、お気軽にご相談ください。
加工品質・コスト・納期のバランスを考慮し、最適な製造方法をご提案いたします。