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2026.04.10
SUS303 / SUS304の切削加工で起きやすいトラブルと対策
― バリ・面粗度不良・焼付きの原因と現場での改善ポイント ―
有限会社柴田製作所では、SUS303・SUS304の旋盤加工・マシニング加工を数多く手がけています。
オーステナイト系ステンレスは耐食性に優れる一方で、
**「粘る・加工硬化する・溶着する」**という厄介な特性があり、トラブルが起きやすい材料でもあります。
今回は、現場で特に多い
- バリの発生
- 面粗度の悪化
- 焼付き(溶着)
について、原因と具体的対策を解説します。
SUS303とSUS304の違い
|
材質 |
特徴 |
被削性 |
|
SUS303 |
硫黄添加で快削性向上 |
◎(比較的加工しやすい) |
|
SUS304 |
汎用ステンレス |
△(粘りが強く加工硬化しやすい) |
SUS303は“快削材”ですが、細径や深穴では油断できません。
SUS304は特に加工条件次第でトラブルが顕著に出ます。
① バリが大きくなる原因と対策
■ 主な原因
- 材料の粘りによる引きちぎり
- 切れ味低下(摩耗工具)
- 送り不足による擦れ
- 刃先逃げ角不足
特にSUS304は、「切る」より「押す」状態になるとバリが急増します。
■ 対策
✔ 切れ味重視の工具選定
✔ 適正送り(低すぎる送りはNG)
✔ シャープな刃先管理
✔ 仕上げパスでの微小切込み調整
② 面粗度が安定しない
■ 主な原因
- 加工硬化層の再切削
- ビビリ振動
- 刃先溶着
SUS304は一度擦ると硬くなります。
同じ箇所を何度も軽く削ると、面は荒れていきます。
■ 対策
✔ ワンパス仕上げ
✔ 低速すぎない切削速度
✔ 剛性の高いチャッキング
✔ クーラント量の最適化
③ 焼付き(溶着)が発生する理由
■ 主な原因
- 摩擦熱の上昇
- 回転数不足
- ドライ加工
- コーティング不適合
刃先に材料が溶着すると、その瞬間から面粗度は悪化し、
工具寿命も急激に短くなります。
■ 対策
✔ 適正切削速度の確保
✔ SUS向けコーティング工具使用
✔ 内部給油や高圧クーラント
✔ 切粉排出改善
SUS加工は「条件」より「設計」が重要
SUS303 / SUS304加工で重要なのは、
- 工具選定
- 切削条件設定
- 段取り剛性
- 切粉処理
- 工程設計
これらを最初から想定しているかどうかです。
条件の微調整だけでは根本解決にならないケースも多く、
経験に基づいた工程設計が品質を左右します。
こんなお悩みはありませんか?
- 面粗度が安定しない
- バリ取りに時間がかかる
- 工具寿命が短い
- 他社で難しいと言われた
そのようなSUS加工案件こそ、
有限会社柴田製作所へご相談ください。
当社では、
- 旋盤加工
- マシニング加工
- 単品・小ロット対応
- 試作対応
- 難削材対応
を行っております。
図面が未完成でも構いません。
まずは現状のお困りごとをお聞かせください。
柴田製作所が、品質・納期・コストの最適解をご提案いたします。