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2026.03.20
アルミA2017 / A5052の加工品
コストを下げる設計のコツ(肉厚・R・工具逃げ)
アルミ部品は「軽い・加工しやすい・コストを抑えやすい」材料ですが、
設計のちょっとした違いで加工時間と単価は大きく変わります。
有限会社柴田製作所でも、
- 試作部品
- 設備部品
- 治具部品
- 小ロット量産
などで、アルミ材の加工を数多く手がけています。
今回は、特に使用頻度の高い
A2017 と A5052 に絞って、コストを下げる設計のコツを解説します。
A2017とA5052の違い
|
材質 |
特徴 |
用途傾向 |
|
A2017 |
強度が高く被削性良好 |
精密部品・シャフト系 |
|
A5052 |
耐食性良・やや粘りあり |
プレート・カバー類 |
A2017は削りやすい材料ですが、
A5052はやや粘りがあり、条件によっては仕上がりや変形に注意が必要です。
コストを下げる設計のコツ①
「肉厚」を均一にする
■ よくあるNG例
- 極端に薄いリブ
- 部分的に急激に厚くなる構造
- ポケット底が極薄
薄肉部は、
- 変形
- ビビリ
- 追加仕上げ
の原因になります。
👉 肉厚は可能な限り均一に設計することが重要です。
特にA5052は応力で反りやすいため、
薄肉設計は加工時間と調整工数を増やします。
コストを下げる設計のコツ②
内R(コーナーR)を適正に取る
■ よくあるNG例
- 直角コーナー(R0指定)
- 極小R(R0.2など)
エンドミル加工では、工具径に応じたRが必ず発生します。
小さすぎるR指定は、
- 小径工具使用
- 加工時間増加
- 工具寿命低下
につながります。
👉 推奨:R3以上(可能ならR5以上)
Rを大きく取れるだけで、
加工効率は大きく向上します。
コストを下げる設計のコツ③
工具逃げ(逃げ溝)を設ける
ポケット加工や段差部で、
- ピッタリ角合わせ
- 逃げなし構造
は工具の動きが制限されます。
逃げを設けることで、
✔ 加工スピード向上
✔ 工具負担軽減
✔ 面粗度安定
が可能になります。
コストを下げる設計のコツ④
不要な高精度公差を避ける
アルミは加工しやすい材料ですが、
- 全寸法±0.01
- 全面Ra1.6
などの指定は不要な工程増加を招きます。
👉 重要部位だけ公差を厳しくするのが理想です。
コストを下げる設計のコツ⑤
材料選定の見直し
強度がそこまで不要な部品なら、
- A2017 → A5052へ変更
- A5052 → A6061へ変更
などでコストが変わる場合もあります。
設計段階で相談いただければ、
用途に応じた材料提案が可能です。
設計段階での相談が最大のコストダウン
アルミ加工は比較的安価に思われがちですが、
- 薄肉設計
- 小R指定
- 逃げなし形状
- 過剰公差
これらが重なると加工時間が大幅に増えます。
逆に言えば、
図面を少し見直すだけで単価は大きく下がります。
アルミ加工でお困りなら
- コストを下げたい
- 薄肉部で変形が出る
- 面粗度が安定しない
- 試作を急ぎたい
そのような案件は、
有限会社柴田製作所へご相談ください。
当社では、
- 旋盤加工
- マシニング加工
- 単品・小ロット
- 試作対応
- 設計段階での加工相談
まで対応しております。
図面が完成していなくても構いません。
「どう設計すれば安く作れるか?」から一緒に考えます。
ぜひ柴田製作所にお任せください。