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2025.11.12
金属加工の外注で失敗しないために押さえるべき3つの視点
はじめに
金属加工を外注する際、「納期が守られない」「仕上がり精度が合わない」「思わぬ追加費用が発生した」といったトラブルを経験されたことはありませんか?こうした問題は、外注先を選ぶ段階での確認不足が原因となるケースが多いのです。
本記事では、外注加工で失敗しないために押さえておくべき3つの視点を、実際の事例やよくある失敗談も交えてご紹介します。
視点1:対応できる加工範囲と得意分野を確認する
旋盤加工、マシニング加工、複合加工など、金属加工には多様な工程があり、外注先によって得意分野が異なります。対応できる素材やサイズをしっかり確認しておかないと、別の外注先に追加発注が必要となり、コストや納期が膨らむリスクがあります。
よくある失敗談
- 精度±0.01mmが求められる部品を、精密加工を得意としない会社に依頼してしまい、仕上がりが基準に合わなかった。
- チタン加工を依頼したが、経験が少ない会社だったため刃具の消耗が激しく、見積もりより大幅にコストが増えてしまった。
視点2:一環対応できるかどうか
材料調達、熱処理、表面処理、研磨といった工程をそれぞれ別会社に依頼すると、工程ごとにやり取りが発生し、管理が煩雑化します。その結果、納期遅延や品質不良が起こりやすくなります。
一貫対応が可能な外注先を選べば、窓口が一本化され、納期短縮や品質の安定につながります。
導入事例
以前は「加工はA社、熱処理はB社、研磨はC社」と分けて依頼していた企業では、納期が平均3週間以上かかっていました。一括対応できる会社に依頼した結果、納期は15日から10日へ短縮。各工程でのバラつきも減り、品質が安定したという例があります。
視点3:納期・見積もり対応のスピード
外注でよく耳にする悩みが「見積もりに時間がかかる」「急ぎの案件に対応してもらえない」というものです。現場では設計変更や突発的な発注が発生するのが日常的であり、対応スピードは非常に重要です。
よくある失敗談
- 見積もり回答に1週間以上かかり、社内稟議が間に合わなかった。
納期を優先するために別会社へ再依頼し、結果的にコストが二重に発生してしまった。
まとめ
金属加工の外注で失敗しないためには、
- 加工範囲と得意分野を確認する
- 一貫対応が可能かを見極める
- 納期・見積もり対応のスピードをチェックする
この3つを押さえることが大切です。
柴田製作所からのご案内
柴田製作所では、Φ6〜Φ150の旋盤加工をはじめ、マシニング・複合加工、鉄・ステンレス・アルミ・チタンなど多様な材質に対応しています。協力工場ネットワークを活かした材料調達から表面処理までの一貫対応、そして最短半日での見積もり回答で、試作1点から量産まで柔軟にサポート可能です。
外注でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。安心して任せられるパートナーとして、ものづくりを支えてまいります。